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PSVita「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」について(操作性・リメイク前との違いなど)

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ギャルゲ歴もなかなか長くなり、プレイ本数も100本を超えたのですが、まだまだ名作と呼ばれる作品に触れられていないなと思い、Vita版が発売したという「YU-NO」を購入し、プレイしてみました。

  YU-NOといえばPC版が10万本以上、サターン版は20万本以上のセールスを記録し、もはやその影響力は美少女ゲームの枠を超え、現代のオタクコンテンツ全般に及ぶほどの作品です。

 ということはもちろん知っていたのですが、やってみると「なるほど、今であれば当たり前のように展開されている設定がこの当時から存在した(あるいはこの作品が先駆けだった)のか」と思うこともしばしば。ではどんな部分が当時としては革新的であったのかをここから紹介していこうと思います。

システム

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 なぜYU-NO美少女ゲームにして異例の大ヒットを遂げたのか…その理由として第一に挙げられるのが「A.D.M.S(アダムス)」というシステムにあります。A.D.M.Sは、いわゆるギャルゲー特有の「ルート分岐」を可視化し、自由に移動させる事でプレイヤーに神の視点を与え、幾つも分岐した世界線を何度も行き来する本作のシナリオと操作をシンクロさせます。

 つまり、ギャルゲーのシステムの主流であるセーブ&ロードや、別ヒロインのシナリオに入る際のルート分岐に、シナリオ的な意味を与えたということです。今ではジャンルの一つとして確立されたループものの原点ですね。

 

原作とリメイク版の比較

ここからは原作とリメイク版の違いについて見ていこうと思います。もちろん私はリメイク版をプレイしただけですので、ここについては調べた範囲で書かせていただきます。

  • 絵がきれい(キャラがかわいい)
  • テキスト・表現に関してはほとんどいじられていない
  • 場所移動や観察の際にどこをクリックすればよいかが一目でわかる
  • 声優の追加(セガサターン版からの変更)

一つずつ見ていきましょう。

絵がきれい(キャラがかわいい)

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リメイクに合わせて、キャラの立ち絵・メッセージの表示・背景など、すべてのグラフィックが美麗になり、現代のゲームと遜色ないものになっています。

※原作版

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味がありますね(そりゃあ何十年も前のゲームですから)

新たにプレイする私のようなユーザーにとっては嬉しいリメイクですね。

テキスト・表現に関してはほとんどいじられていない

こちらに関しては、実際に並行プレイされた方がいらっしゃるようで、比較してもほぼテキストに違いはなかったそうです。また「近親相姦」や「カニバリズム」といった、現代では規制もされている表現も修正されていません。ヒロインたちの全裸や下着が映ったCGも、絵柄こそ違えどサターン版と同じ露出度を再現しています(もちろん大事なところは描かれていなかったりしますが)

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Vita版のゲームとしてはかなり攻めているのでは。

場所移動や観察の際にどこをクリックすればよいかが一目でわかる

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原作版は画面の端から端までクリックしなければならなかった要素も、どこをクリックすればいいか表示され快適になっています。思わぬところに隠し要素があるといった驚きはなくなったかもしれませんが、物語が気になって仕方ないときにそこで時間を取られるのもどうかと思うので、これに関しては良いリメイクだと思います。

 

声優の追加(セガサターン版からの変更)

  • 有馬たくや(主人公) - CV:林勇

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  • 有馬亜由美(たくやの義理の母親) - CV:名塚佳織

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  • 波多乃神奈(たくやのクラスメイト) - CV:内田真礼

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  • 武田絵里子(たくやの担任教師) - CV:小林ゆう

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  • 朝倉香織(ニュースキャスター) - CV:前田玲奈

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  • 結城正勝(たくやの舎弟) - CV:藤原祐

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  • 龍蔵寺幸三(たくやの学校の学長) - CV:楠大典

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上記のうち、ルートが存在するのは

  • 有馬亜由美
  • 波多乃神奈
  • 一条美月
  • 島津澪
  • 朝倉香織
  • 異世界

声優に関してですが、現在の売れっ子声優が多数起用されており、アニメ化までを見据えた起用だったのかなと思います。澪のCVが釘宮理恵というのは古き良きツンデレキャラの魅力が倍増されている配役ですね。個人的に好きなキャラは澪と香織さんですかね(香織さんにはひどい目に遭わされましたが…)

 

今回は色々と表面的な部分をまとめました。時間があればプレイした感想や考察などもまとめたいと思います。

アニメ化決定

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こちらも楽しみですね。長編タイトルなので、うまくまとめられるかが心配ですが…ゲームの良い部分をアニメで表現できれば名作になること間違いなしでしょう。